寒空と屁、そして16個の玉
2003年1月6日新春撞き初めと言う事で悪友と連れ立って近所のビリヤード場へ。
ベタなお話ですが1年の計は元旦にありと言う事で普段は最初の30〜40分は
ウォーミングアップを兼ねて練習モードでやってるところを
年明け一発目の撞き初めで今年1年を計ろうではないかといきなりガチ宣言。
ルールは8ボールの3セットマッチ。
ちゃんとバンキングで順番を決めてみたら俺が先攻に。
脅迫神経症並に縁起やらゲンを担ぐタチなので今年の更なる
上達&飛躍を祈願しつつ万感の思いを込めて今年の初ブレイク。
タップが手玉を叩く。
基本に忠実に撞いた後もヘッドアップせず、フォロースルーのまま玉の行方を追う。
乾いた音と共に弾け、テーブル上に美しい放射線を描く的玉。
そしてコーナーポケットに向けて一直線に転がる純白の手玉…。
2003年の初ブレイクはスクラッチという泣ける幕開けに。
その後1セットづつ交互に取り、勝負は最終ラウンドに。
友人は手堅く的玉を落とし、早くもリーチ。
そして俺は的玉3球を残し敗色濃厚。
「…負ける…のか…」
敗北が頭をよぎる。
ガチ宣言なんかするんじゃなかった…
―決勝球を睨む友人。
厚みを読み、撞球姿勢に入る。
息を詰めて狙いを定め、バックスウィングに入る。
周囲の空気がテーブル上に凝縮し、風景すら歪むほどの集中力。
タップが手玉を叩く時を待つ一瞬の静寂。
「ぷう」
屁が出た。
タップが届く前に静寂が破られた。
不意の音に惑わされたタップは手玉のあらぬところを叩き、決勝球を
ようやくかする程度に。
許せ、俺の腸は人一倍寒さに弱い。
攻守変わって残りの的玉をすべてポケットに。
お互い残るは決勝球のみ。
これを決めれば勝利。
逆にファウルすれば即座に敗北。
鼓動が高鳴る。
一旦ベンチに戻りタバコを一服。
チョークを塗り、目標ポケットを決定。
姿勢に入り厚みと手玉の行く末を読む。
きつ目の右フリ、外せば相手に絶好のチャンスを与えてしまう。
そこで右にひねり気味のドローショットを選択。
極限の集中力で脳をフル回転させ全身に神経を行き届かせる。
素振りで体の緊張をほぐし、撞点の確認。
…いける。
全神経をキュー先に傾け、完璧なフォームでキューを送り出し…
「はぁうっ!」
突如衝撃が肛門から背骨を伝い、全身の筋肉を跳ね上げさせた。
タップは手玉の上部3mmの部分を叩き、
決勝球に届く遥か前にその前進を止めた。
ふりかえって我が尻を見る。
キューが刺さっている。
キューの根元に目をやれば完璧なフォームの友人が。
遠山:「○○君なんですかそれは?」
友人:「いや、大事な場面で出さんように栓をしてあげようかと。」
さすが我が友。
俺の打ち出した手玉は決勝球にかすりもせず、ファウルに。
―そして敗北。
2003年の行く末を占う大事なラウンドは
―友人の肛門襲撃により敗北―
という結果に。
皆さんの新年一発目はいかがでしたでしょうか。
ベタなお話ですが1年の計は元旦にありと言う事で普段は最初の30〜40分は
ウォーミングアップを兼ねて練習モードでやってるところを
年明け一発目の撞き初めで今年1年を計ろうではないかといきなりガチ宣言。
ルールは8ボールの3セットマッチ。
ちゃんとバンキングで順番を決めてみたら俺が先攻に。
脅迫神経症並に縁起やらゲンを担ぐタチなので今年の更なる
上達&飛躍を祈願しつつ万感の思いを込めて今年の初ブレイク。
タップが手玉を叩く。
基本に忠実に撞いた後もヘッドアップせず、フォロースルーのまま玉の行方を追う。
乾いた音と共に弾け、テーブル上に美しい放射線を描く的玉。
そしてコーナーポケットに向けて一直線に転がる純白の手玉…。
2003年の初ブレイクはスクラッチという泣ける幕開けに。
その後1セットづつ交互に取り、勝負は最終ラウンドに。
友人は手堅く的玉を落とし、早くもリーチ。
そして俺は的玉3球を残し敗色濃厚。
「…負ける…のか…」
敗北が頭をよぎる。
ガチ宣言なんかするんじゃなかった…
―決勝球を睨む友人。
厚みを読み、撞球姿勢に入る。
息を詰めて狙いを定め、バックスウィングに入る。
周囲の空気がテーブル上に凝縮し、風景すら歪むほどの集中力。
タップが手玉を叩く時を待つ一瞬の静寂。
「ぷう」
屁が出た。
タップが届く前に静寂が破られた。
不意の音に惑わされたタップは手玉のあらぬところを叩き、決勝球を
ようやくかする程度に。
許せ、俺の腸は人一倍寒さに弱い。
攻守変わって残りの的玉をすべてポケットに。
お互い残るは決勝球のみ。
これを決めれば勝利。
逆にファウルすれば即座に敗北。
鼓動が高鳴る。
一旦ベンチに戻りタバコを一服。
チョークを塗り、目標ポケットを決定。
姿勢に入り厚みと手玉の行く末を読む。
きつ目の右フリ、外せば相手に絶好のチャンスを与えてしまう。
そこで右にひねり気味のドローショットを選択。
極限の集中力で脳をフル回転させ全身に神経を行き届かせる。
素振りで体の緊張をほぐし、撞点の確認。
…いける。
全神経をキュー先に傾け、完璧なフォームでキューを送り出し…
「はぁうっ!」
突如衝撃が肛門から背骨を伝い、全身の筋肉を跳ね上げさせた。
タップは手玉の上部3mmの部分を叩き、
決勝球に届く遥か前にその前進を止めた。
ふりかえって我が尻を見る。
キューが刺さっている。
キューの根元に目をやれば完璧なフォームの友人が。
遠山:「○○君なんですかそれは?」
友人:「いや、大事な場面で出さんように栓をしてあげようかと。」
さすが我が友。
俺の打ち出した手玉は決勝球にかすりもせず、ファウルに。
―そして敗北。
2003年の行く末を占う大事なラウンドは
―友人の肛門襲撃により敗北―
という結果に。
皆さんの新年一発目はいかがでしたでしょうか。
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